なでしこ、前半の4失点が響き準優勝も「日本の輝く女性」と称賛の声
その展開に戸惑ったのか、わずか5分でなでしこジャパンは2点のビハインドとなってしまった。
早く追いつきたいという焦りが、さらなる失点を招く。前半14分には、岩清水梓選手のクリアミスから空高く浮いたボールに対し、ローレン・ホリデー選手がダイレクトで右足で振りぬき、0-3に。そして前半16分。ロイド選手がセンターサークル付近から、中途半端に前に出ていた海堀あゆみ選手の頭を越す超ロングシュートを決め、あっという間に4点を奪い取った。
スタジアムの大半が米国サポーターというほぼアウェーの中、いきなりの4失点。日本にとって非常に苦しい状況下においても、なでしこたちは決してあきらめなかった。前半27分、宮間あや選手がエリア中央から右サイドの川澄奈穂美選手へとロングパスを送り、その川澄選手が中へと切れ込みながらゴールエリア内に待つ大儀見優季選手へつなぐ。
最後は大儀見選手が落ち着いて左足で決めて1点を返す。中-外-中で米国の屈強なディフェンス陣を揺さぶり、流れの中でしっかりと決めきった。続く前半30分頃にも米国ゴールを脅かす攻めを見せるも2点目はならず。このまま追加点を奪いたい日本は、前半33分に澤穂希選手が岩清水選手に代わり投入される。