なでしこ、前半の4失点が響き準優勝も「日本の輝く女性」と称賛の声
澤選手がボランチに、阪口夢穂選手がセンターバックに入る。さらに前半39分に2枚目のカードを切り、川澄選手と菅澤優衣香選手を交代させる。ゲームはそのまま膠着し、1-4で前半を終える。
迎えた後半。前半同様、開始直後は米国の時間帯が続く。何とかその攻撃をしのぐなでしこジャパン。猛攻を耐えしのいでつかんだ後半7分のフリーキック。宮間選手の精度の高いボールが米国ゴール前へと送られると、澤選手と競り合った選手によるオウンゴールが生まれる。
これで2点差に迫り、一気に詰め寄るかと思われた矢先、トービン・ヒース選手に5点目を奪われてまたしても3点差へと突き放されてしまう。
迎えた後半15分。大野忍選手に代えて岩渕真奈選手が投入され、そのまま右サイドハーフを務める。このあたりの時間帯になると一進一退の攻防が続き、どちらのチームもゴールを積極的に狙っていく。残り時間が刻一刻と無くなっていく中、なでしこジャパンは主将の宮間選手を中心に全員で最後までゴールを奪いにいった。
しかし、無情にもそのまま試合終了のホイッスルが、まだ日差しの残るBCプレイス・スタジアムに鳴り響いた。歓喜にわく米国イレブンの一方で、悲しみの涙にくれながらもお互いを励ましあい、決して下を向かなかった日本イレブン。