くらし情報『世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?』

2015年7月7日 17:53

世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?

世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?
6月28日から7月8日まで、ドイツのボンで開催されている世界遺産委員会。日本から推薦していた『明治日本の産業革命遺産』は日韓問題で揺れに揺れたが無事登録された。国際問題にまで発展し、連日ニュースをにぎわせたため、審議の行方を固唾(かたず)をのんで見守っていた人も多かっただろう。

しかし、肝心の遺産価値そのものにはあまりスポットライトがあたっていないように思われる。そこであらためて、世界遺産に詳しい世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局の研究員・本田陽子さんにうかがってみることにした。

明治の重工業にまつわる産業遺産ということは分かるのですが、もう少し詳しく遺産価値を教えてください。

幕末に何が起こったか、ということからひもとくと分かりやすいかもしれません。1840年に隣の清(中国)でアヘン戦争が起こりました。
あの大国である清がヨーロッパの島国(英国)に負けた、というのは日本にとってものすごい衝撃だったのです。さらに、黒舟来航など国際的な脅威が高まる中で海防が大事だということになり、造船や大砲の製造に取り組み始めました。

「造船」は遺産名にも入っていますね。

そうなんです。最終的に正式な遺産名は『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』となりました。

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