くらし情報『富士通研究所があえて「認知症」に取り組む理由- グランドチャレンジ、技術では解決できないイノベーションの糸口』

2015年7月8日 10:00

富士通研究所があえて「認知症」に取り組む理由- グランドチャレンジ、技術では解決できないイノベーションの糸口

の支援や、厚労省・老健事業の一環である「認知症のひとにやさしいまちづくりガイド」の制作協力、自治体や企業と共に、認知症社会について考えるワークショップの実施、慶応大学と共同で実施した冊子「旅のことば 認知症とともによりよく生きるヒント」の作成など、多岐にわたっている。

「医療・福祉・介護の現場にもイノベーターやアーリーマジョリティはいます。どうやって異なる分野・業界のイノベーターを発見するのかは、新しいイノベーションを創造しようとする企業にとって大きなチャレンジです」(岡田氏)。

そして一見、無理に思えることにも、「面白いね」といってくれる人たちにコネクトし、函館から札幌まで、300kmをリレーで走るイベント「RUN伴」の支援に結びついた。「富士通のイメージとはかけ離れた分野に、なぜ参入されたのでしょう?」木内氏の問いに対する岡田氏の答は「コミュニティづくりのプロセス研究のため」という意外なものだった。

「富士通研究所の役割の99%は世界にない新しい技術をつくることですが、それだけではなかなか他社に勝てません。技術というのはコンテンツです。それに共感し、世の中に広めてくれる人たちのコミュニティがあって初めて、コンテンツは世の中に受け入れられるのです。

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