2015年7月22日 10:30
大学デビューの落とし穴 (8) 7月:「自他の区別をつける」これがコミュ障を克服する唯一の方法だ!
もちろん、世の中には「傷つくことを恐れずガンガン行こうぜ!」と語る自己啓発書は多いし、逆に「失敗しないためのマニュアルをしっかり身につけよう」と謳う教則本の類も少なくありません。そういうものに飛びつきたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、個人的には反対です! なぜなら、それも結局は「傷つかないこと」「失敗しないこと」が目的になっていて、相変わらず“他者不在”だからです。
○どんなに仲良くても、相手は他者(さみしいけど……)
自他の区別をしっかりつけるというのは、イコール「甘えられない」ということであり、「常に緊張感を失わない」ということだと思います。
これはなかなかシビアなことです。でも、どんなに仲良くても、相手は他者。考え方も感じ方も、自分とはまったく異なっている。何だかさみしいけど、これは厳然たる事実です。
だから、コミュニケーションは「怖くて当たり前」です。
ビビってナンボの世界です。ビビりながら、ちょっとカタめの態度から始めてみて、恐る恐る距離感を測り、徐々に距離を詰めていく。逆に、近しい人であっても、独立した他者であることを尊重し、一線を引くべきポイントを見定める。
そうやって適切な距離感を見極めることができれば、結果的にそのコミュニケーションは気持ちの良いものになっているはずです。