大学デビューの落とし穴 (9) 8月:自由すぎる夏休みの理想的な過ごし方とは?
を手もとにおいて、たっぷり時間を使い、あーでもないこーでもないと考えることは、ヒマな若者だからこそ行使できる特権であり、最高の「思考の筋トレ」です。興味のある本、面白い本を読むのも悪くないのですが、超軽装で富士山に登るみたいな「無謀な読書」をした方が、思考力は確実にアップします。「わからない」ことに立ち向かうことで、思考力が鍛えられてゆくんですね。
さらに付け加えておくと、老眼になると活字を読むのがしんどいので、読書は若いうちにするに限る。このことは、わたしも上の世代からさんざん言われており「まさか~」とか言っていたのですが、最近「みんなが言っていたのはこれか……!」と戦慄しております。
となると「いいコンディションで本を読めるの、あと何年よ?」という話になりますよね。わたしが今36歳で、そこそこキツくなってきていますから、ハッキリ言って明日は我が身ですよ……。「無謀な読書」はヒマな若者の特権、という意味がわかっていただけましたでしょうか?
それと同じような話なのですが、歳を取ると過酷な旅行ができなくなってきますので、インドとか行きたいひとは早めに行っておいて! 青春18きっぷで鈍行列車の旅をするのも忘れずに! 社会人になってお金に余裕ができてからあちこち行こう、とか考えないで、行けるときにできるだけ遠くまで出かけて行く。