2015年8月6日 21:40
上遠野太洸が追う『仮面ライダードライブ』1年の軌跡、そして集大成の劇場版へ「すべての出来事がチェイスの糧になっている」
ああいう台詞を素の状態で話せば、ふざけているのか? って思われかねないですよね。あのチェイスが真面目に言うから面白く聞こえるんだと思います。こいつ本気で言ってるんだな……とちゃんとわかりますから。
――TVシリーズの方もいよいよクライマックスを迎えようとしている時期ですが、一年間近くチェイスというキャラクターを演じられてきた、ご感想を聞かせてください。
この一年間を振り返ると、簡単な言葉になりますが全部がよかったです。これまで、ブレンに操られたり、自分の存在意義を見い出せずに悩んだりしたことなど、すべての出来事がチェイスの糧になっている。そんな苦難を乗り越えた上で、人間を守る仮面ライダーでありつづけようと決意をするんです。ここまで、ひとつの役を育てていただける機会は他の現場ではなかなかないです。
一年間という長いスパンで、チェイスの葛藤や成長をじっくりと演じることができました。●求めるヒーロー像は「何があっても最後まで自分を信じてくれる人」
――撮影開始から現在までで、上遠野さんご自身で何か変化したことってありますか。
「役」の成長というのは大事だなって改めて思いました。一年を通してチェイスが何も変わっておらず、ずっと淡々と喋り続ける「機械人形」