モノを極限まで減らした暮らしは本当に快適!? - 「ミニマリスト」佐々木典士さんに聞く
本棚をまるごと処分したことで、今本当に一番読みたい本を1冊だけカバンに入れておくことができるようになりました。
――出版社で編集の仕事をされていますが、職業柄「本を手放す」というのは非常に大変だったのでは?
読めていない本はあるしホコリも積もるしで、本棚いっぱいの本を持つことがどこか自分の負担になっていたんです。読んでいても、自分の身になっていないものがたくさんありました。
人は「自分の好きなモノ」に囲まれると心地いいと普通考えますよね。でも好きなモノを手放したときの開放感も、実はものすごいんです。「これは絶対必要だ!」と思っていたモノを捨てたとき、「捨てのK点越え」をしたときです。それにより、また新しい世界が見えたような気がします。
編集部注:「捨てのK点越え」とは、自らを「捨て変態」と称し、モノを極限まで減らした暮らしをしているゆるりまいさん(「なんにもないぶろぐ」主宰)の言葉。
「絶対に捨てられない」と思っていたモノを捨てたときに用いられるそうです。
○捨てるのを迷ったモノ、1位は「テレビ」
――本以外で捨てるときに迷ったモノはありますか?
テレビです。映画がすごく好きでしたし、いい番組も本当にたくさんありますからね。