モノを極限まで減らした暮らしは本当に快適!? - 「ミニマリスト」佐々木典士さんに聞く
むしろ今はそういう情報をあまり入れないようにしています。ネットも目を引く情報がたくさんあって、楽しいじゃないですか。でも、そのときだけ「楽しいな」と思っても、その後思い返さないことが多くあります。それよりは、本を読んだりした方が自分に本当に必要なモノや情報を取捨選択して身につけられる、と思うようになりました。自分が積極的にとりに行くべき情報かを考えることにもつながりました。
――ミニマリズムは「モノ」だけでなく「情報」まで及ぶのですね
「ここまでやっちゃうんだ!?」ってね。びっくりです(笑)。2013年にミニマリズムに出会ってここまで来ました。
今は厳選したモノだけが身の回りにあるという感じです。
本当に身軽になったので、現在の住まいへの引っ越しも、荷造り含めて30分ぐらいで終わりました。そのうち5分ぐらいは天井の照明を外すのにかかった時間(笑)。次に引っ越すとしたら15分で終わるんじゃないでしょうか。
●ミニマリズムはなぜ広がったのか
○ミニマリズムが受け入れられた理由
――知名度がほぼなかった「ミニマリズム」は、どうして広がっていったのでしょうか?
第1に「モノを持たなくても済むようになった」