夏のボーナスは景気のいい話が飛び交いましたが、賃金自体は、前期比0.2%の減少(全雇用者への賃金総額を示す雇用者報酬の4~6月期)となっており、なかなか節約志向からは脱することはできない状況です。
さらに、これより少し前に発表された総務省の家計調査では、4~6月の貯蓄率は21.7%と前期から0.6%の上昇を示しており、消費よりも貯蓄志向の高まりが強くなっています。
では、実際のところ、この夏、みなさんの家計は潤ったのでしょうか。
○2人以上世帯の消費支出は約26万8600円
7月に総務省が発表した6月の家計調査をみてみると、2人世帯以上の消費支出は26万8652円で、前年同期比で2.0%の減少でした。5月はいったん増加したものの、6月には再び財布のひもを締めた家庭が多かったのです。2人世帯のうち勤労者世帯に限ってみると、収入自体は3期連続の上昇であったにも関わらず、消費は抑える傾向にあったといえます。
と、ここまで紹介した金額を見ても、ピンと来ない人は多いでしょう。消費支出が26万円を超えるなんて、自分の収入より多いよ、と感じる人も少なくないはずです。
同じ総務省の家計調査の1~3月期の平均値で、こんなデータがあります。