2015年9月12日 12:48
この夏、何回「暑い」って検索した? - Google先生が見たニッポンの2015年8月
中でも衝撃的だったのが、8月12日深夜、中国天津で起きた倉庫の爆発事故だ。
現場の倉庫にはシアン化ナトリウム・硝酸アンモニウム・硝酸カリウムなどの危険物が大量に保管されており、それを知らずに消火作業に当たった消防隊員が放水したことが二次的に被害を拡大させたと伝えられている。隊員への教育が行われていなかったとか、そもそもこれだけの危険物保管の届け出がなかったという指摘もあるが、改めて真実が明らかにされることはないだろう。微博(ウェイボー / Twitterのようなサービス)では被害の様子を伝える書き込みや写真が当局によって次々に削除されたという。
8月下旬には、まだ行方不明者がいるにも関わらず爆発の跡地を「海港エコ公園」にする計画が発表された。今年11月着工、来年6月に完成予定で、近隣には幼稚園や小学校も建設されるという。これには中国国内からも批判の声が上がり、中国のネットユーザーが政府を皮肉るコメントが日本のWeb系メディアでも多数引用されている。爆発事故に関する書き込みは取り締まりできても、批判や皮肉は技術的に捕捉しにくいのか、あるいはあえて適度に批判させることでガス抜きをすることが目的なのか。