2021年9月2日 12:35
きゃりーぱみゅぱみゅ「支えられた10年」 “本名の私”を見失った時期も
今はしっかりパジャマ着て寝られるし、家を出る1、2時間前に起きるという余裕があるけど、当時はその余裕がまったくなかった」
歌手として順調に歩んでいたきゃりーだが、「本名の自分」と「きゃりーぱみゅぱみゅの自分」の間に溝を感じるようになってくる。
「みんなから『きゃりーちゃん』と呼ばれて、海外に行っても『きゃりー』と呼ばれる。きゃりーぱみゅぱみゅとしての花はどんどん成長するのに、本名の自分はどんどん枯れていった。みんなが『きゃりーちゃんすごい』と言ってくれるたびに、本名の自分を愛し忘れていたし、愛されていないと錯覚していた。この時期はどんなに華やかな場所でライブをしてもなんか満足できなかった。自分は何者なのだろうかと思い悩みましたね。今思い返すと、本名の私、ありのままの私を愛してくれる人がいなかった」
苦しい時期もあったが、活動休止もせずにここまで駆け抜けたのは、なにより自分が“きゃりーぱみゅぱみゅ”を好きだからだ。「10年もやっていると『本当はこの仕事やりたくなかった』ということも出てくるけど、私は一切それがなかった。
思い悩んだりしたけど、切羽詰まったヤバい状況ではなかったし、ここは私の夢を叶えてくれる場所」