くらし情報『『テッド』と『ど根性ガエル』に描かれたホモソーシャルと恋愛』

2015年9月18日 17:00

『テッド』と『ど根性ガエル』に描かれたホモソーシャルと恋愛

いや、死んだって仲間だよ、そうでしょピョン吉くん」という言葉は、京子だけでなく、死期の近づいているピョン吉に言っているようでもありました。

実は、死ぬかもしれない(テッドの場合はさらわれていなくなるかもしれない)男の友を男がどうするかというのは、ホモソーシャルを描いた作品(例えばやくざ映画など)の定番でもあります。

そして、ホモソーシャルを前にすると、女性は仲間ではなく、性愛の対象でしかないというのも定番だったのです。『テッド1』はまさにその構図で終わっていたのですが、『テッド2』と『ど根性ガエル』は、そこから一歩進んで、男性と女性が性愛の関係ではなく「仲間」になるにはどうするかということを描いているということで、共通していると思うのです。

<著者プロフィール>
西森路代
ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。
現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。

※写真と本文は関係ありません

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