兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (30) 「結婚すればリア充」なのか? 非リア充/リア充の境界線
の脳天に唐竹割りを食らわせた後、謎の爆発で葬り去るしかない。
○どちらの陣営にも入れない「既婚の非リア充」
そもそも、リア充とはなんだろうか。とりあえず、海で男女混合BBQをしたり、クラブで踊ったりしているイメージはあるが、実際そういうリア充を見たことがあるのかと言われると、ない。なぜなら、海にもクラブにも行かないからだ。リア充とはそもそも生活圏が違うので、接点が全然ないのである。非リア充が嫌っているのはリア充というよりは「自分の作りだしたリア充のイメージ」であり、偶像崇拝ならぬ偶像嫌悪であることが非常に多いのだ。
そのため、本物のリア充が何をしているのか見当すらつかないのだが、イメージ通り海やクラブにいるとしたら、私は結婚しているが海にもクラブにも行かないし、そもそも部屋から出ない。よって結婚=リア充という方程式は成り立たない。
仮に私が、「一日に発する言葉は3フレーズ以下だし、昼休みになると私以外の女子社員が一緒にランチに行くのを横目で見送ってクリーム玄米ブランを食っており、毎日忙しいアピールをするのに余念がなく、いざ時間があくとすることがなくて空を見つめているが、結婚しているのでリア充だ」