2015年9月30日 12:00
「Splatoon(スプラトゥーン)」 のイカしたサウンドを徹底分析 - 作曲家が人気の理由を考えてみた
以下の動画の冒頭でBGMとして流れているのが、メインテーマ「Splattack!」です。
加えて、BGMがボーカルを据えた「歌モノ」なのも、覚えやすさに影響しています。例えばシンセなどの楽器が中心となっている楽曲だと、メロディがあっても人が歌えない音域やリズムになっていたりすることもあります。口ずさめるということは、記憶に残るということです。
その一方で、歌詞は人間には聴き取れない「イカ語」なので、真剣にバトルをしている最中に耳を奪われ、気が散るということはありません。「イカ語」というどの言語にも属さない言葉を採用したことで、「プレイの邪魔にならないけれど、”歌モノ”として耳に残る」、という面白い効果があると思います。
さらに、バトル中のBGMは「4人編成のバンド」の曲が流れているという設定がされていて、バンドメンバーのビジュアルもゲーム中に登場します。「バンド」が同時に鳴らせる音、使える音色は限られています。
その制約のおかげで、アレコレと色んな音が入らず、サウンドがシンプルでわかりやすくなっていると言えるでしょう。というのも、現代はハードが進化して音数や音色の制限はなくなったことで、重層的なメロディーを採用したり、多様な音色を混ぜたりした音楽も見られるようになりました。