2015年9月30日 12:00
「Splatoon(スプラトゥーン)」 のイカしたサウンドを徹底分析 - 作曲家が人気の理由を考えてみた
は確かに新鮮に聞こえます。ですが、曲の「つくり」 は伝統的なゲームサウンドを踏襲していると感じました。
マリオ、ドラクエ、ファイナルファンタジーなど、1980年代から今まで遊ばれている名作のゲームタイトルは、音楽も人気です。この時代は限られた容量の中でゲームを成立させなければならなかったため、サウンドにおいても使える音数は少なかったんです。こうした状況下では、柱となるひとつのメロディと、それを支えるわずかなバックサウンドというつくり の音楽が精一杯だったのですが、シンプルだからこそメロディが記憶に残りやすかった、という面もあるかと思います。
この、「柱になる1本のメロディと、それを支えるわずかな音」というつくり は、Splatoonのサウンドにも適用されています。どの曲もメロディラインは常に1本。それに寄り添う「ハモり」もほとんど入っていませんし、伴奏も動きのある音があまり入ってないので、メロディが引き立っているように感じられます。
歌以外のギター、シンセのソロフレーズ部分もほとんど1本のメロディで作られています。また、メロディのパターンのくり返しが多い事も、覚えやすさ、キャッチーさにつながっていますね。