2021年10月13日 07:00
なかやまきんに君、“筋肉芸人”一筋21年「死ぬまで続けたい」 筋肉至上主義で唯一無二の存在に
筋肉に負担をかけるようなことはしたくないので、食事とか睡眠にも気を使っています。だから『筋肉を裏切ってはいけない』なんです」。
●筋肉芸人の難しさ「24時間筋肉と向き合わなければいけない」
徹底した筋肉至上主義。前例のない道は、芸人としては難しいことも多かった。
「例えば漫才師を目指すなら、なんとなく自分の好きな漫才のパターンとかを勉強して、取り込んでいくと思うんです。でも当時筋肉芸をやっている人はいなかったので、どうやっていいのかまったく想像つかなかったんです。基本的に失敗が前提ですよね。そうじゃないと始まらないんです」。
さらに先輩との付き合いという部分でも大きな障害があったという。
「筋トレって真面目にコツコツやらないといけない部分でもあるんですよね。当時の芸人の考え方って、仕事したあと、みんなでご飯や飲みに行って、お話をして、そこでフリートークの技術を上げたり、エピソードトークのネタに使ったりするやり方だと思うんです。でもお酒を飲んだり、遊んでいたりすると筋肉が育たないので、自分はそれができない。すごく不安だったし、怖かったですね」。
一方で、毎日の筋トレ、食事管理など24時間筋肉と向き合える芸人なんて自分以外いない……という自信もあった。