2015年10月19日 13:11
Adobeのイノベーションを後押しする"赤い箱" - 「Kickbox」プロジェクト担当者が語る
10月5日から7日(太平洋夏時間)にかけての3日間、米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるロサンゼルスコンベンションセンターおよびマイクロソフトシアターにおいて、Adobe Systems主催のクリエイティビティ・カンファレンス「Adobe MAX 2015」が開催された。
今回のAdobe MAXでもさまざまな新しいツールやサービスが発表されたが、これらの新しいアイデアがAdobe社内でどのようにして生み出されているのかという点は興味を惹かれるところである。
そんなAdobeのイノベーションを支える仕組みのひとつに、「Kickebox」と呼ばれるプロジェクトがあるという。カリフォルニア滞在中、このプロジェクトを担当するChief StrategistのMark Randall氏に解説していただく機会を得たため、その内容をお届けしたい。
○1000ドルかけて、"優雅に"失敗すること
「Kickbox」はAdobeが社内で実際に実施しているイノベーションを支援するためのプロセスであり、その内容はオープンソース化されて「Adobe Kickbox」として公開されている。Randall氏は、「Kickboxはイノベーションを起こすためのものではなく、イノベーターという人種を育てるためのもの」