2015年10月19日 13:11
Adobeのイノベーションを後押しする"赤い箱" - 「Kickbox」プロジェクト担当者が語る
だと強調している。そして「そのために必要なことは、優雅に失敗すること」だと続ける。
Randall氏はこの「失敗が重要」という点を繰り返し強調した。
「もっと失敗率を増やしたい、というのが私の思いです。難しいことにチャレンジして、失敗しながら進めていくのがいいやり方だからです。ただし、ただ単に失敗するのではなく、うまく失敗して次につなげていかなければいけません」(Randall氏)
Kickboxには、そんな同氏の想いが強く反映されている。Kickboxの参加者は、最初にひとつの「赤い箱」を渡されるという。この「赤い箱」に入っているのは、砂糖(甘い物)とカフェイン(コーヒーのギフトカード)、プロジェクトの進め方などの資料と必要なツール、そして1000ドルがチャージされたプリベイト式クレジットカードだ。
この1000ドルは、各参加者がアイデアを実現するための資金として、たとえばプロトタイプの作成やテストなどに使われる。この1000ドルを使うのに、上司の承認は必要ない。
1000ドルを渡すというアイデアについて、最初は反対されたという。プロジェクトが失敗すれば1000ドルが無駄になるかもしれないし、もしかしたら持ち逃げする人もいるかもしれない。