ボーナスに依存するのはキケン! - 賢いボーナスの活かし方とは!?
先に紹介した、特別支出用の貯蓄とするのも一つの方法。年に1、2回支払いのある支出にあてたり、冠婚葬祭といった突発的なイベント用と考えると、毎月の家計変動がなくなり、将来のための貯蓄に手をつけなくてもよくなります。
また、住宅ローンに関しては、予想外にボーナスが多ければ繰り上げ返済に回すというのも賢い方法。今は1万円、10万円といった少額でも繰り上げ返済ができる金融機関も多いので、今後住宅ローンを組む予定がある人は、ボーナス返済の割合を減らした分、ボーナスは繰り上げ返済の原資に回すほうが、ローン破綻を未然に防ぐ手立てとしては有効です。
そのうえで、子どもの教育費の貯蓄、自分の老後資金として投資するなど、普段の貯蓄では不足する分に充てるなど、全体を見渡して家計や貯蓄で弱い部分を補完する役割を持たせるといいでしょう。
冬のボーナス支給まであと少し。家庭で一度ボーナスの使い道について話し合ってみてください。
<著者プロフィール>
伊藤加奈子マネーエディター&ライター。
法政大学卒。1987年リクルート(現リクルートホールディングス)入社。不動産・住宅系雑誌の編集を経て、マネー誌『あるじゃん』副編集長、『あるじゃんMOOK』編集長を歴任。