2015年11月17日 09:00
機械の目が見たセカイ -コンピュータビジョンがつくるミライ (3) コンピュータビジョンの要素技術と応用範囲(後編)
バレットタイム、タイムスライスと呼ばれる技術です。これは、俳優の周りに多数のカメラを配置し、それらのカメラで連続的に撮影することで、俳優の動きはスローモーションで、かつカメラワークは高速な映像を生成しています。複数のカメラで同時に撮影すると、被写体が静止した状態でカメラアングルが動く映像が生成できます。
スポーツ映像では、「EyeVision」という技術があります。アメリカンフットボールのスタジアムに複数のパンチルトカメラを設置し、それらのカメラを協調制御することで同一の被写体を同時に撮影します。そして、ある瞬間の選手(ボールをキャッチした瞬間など)をさまざまなカメラアングルで見ることができる映像を生成します(参考URL:https://www.ri.cmu.edu/events/sb35/tksuperbowl.html)。
他には、マッチムーブを用いたクロマキー合成があります。クロマキー合成とは、ブルースクリーンのスタジオで撮影した後に、背景を合成する技術です。
カメラが静止していれば簡単なのですが、カメラが動いている場合は、マッチムーブという技術が用いられます。
プロジェクションマッピング
アートアクアリウム2015では金魚を追跡し、金魚の動きに合わせて映像をプロジェクションする水槽が展示されました(著者注:センサにカメラが利用されているかは不明です)。