空港での「Apple Watch搭乗」の便利な点、足りない点を考える
これは有効な仕組みとも言えよう。
人が、時間に対して、プログラム可能になる可能性を秘めているのだ。
○Wallet機能への期待
さて、筆者がApple Watchに大きな期待を寄せているのは、「Passbook」改め「Wallet」機能だ。様々なチケットやクーポンを、そしてApple Payで利用しているクレジットカードやポイントカードを1箇所にまとめて管理しておくことも可能で、必要なときに直ぐに呼び出すことができるのが、Walletの機能だ。
もし格納したチケットやクーポンに位置情報がついていれば、自動的に画面に表示される。例えば近所にあるWalgreensというドラッグストアチェーンに近づくと、そのチェーンのポイントカードが自動的にロック画面に表示され、スワイプするだけで直ぐにレジで読み込ませることができるのだ。
前述の話では、「時間」をプログラマブルにすると指摘したが、Wallet機能では場所とそこでの行動も、ある程度プログラムできる可能性がある、といえる。筆者がiPhoneで最もよく利用しているWalletのタイプは、航空券だ。
予約サイトや航空会社のアプリで、バーコード付きの航空券をWalletに読み込ませるリンクが用意されており、タップするだけでiPhoneのWalletに同期され、これをApple Watchからも利用することができるようになる。