空港での「Apple Watch搭乗」の便利な点、足りない点を考える
つまり、オンラインやアプリでチェックインを済ませてチケットをWalletに入れておくことで、Apple Watchさえ身につけていれば、飛行機にそのまま乗れる、ということだ。
○ある日、空港に駆け込んだときの話
先日、カリフォルニア州ロサンゼルスで行われたクリエイティブの祭典、Adobe Max 15に参加するため、サンフランシスコからロサンゼルスまで、米国国内線を利用した。
優先搭乗などができるステイタスなどに無頓着かつ、ギリギリで空港に着いたこともあって、保安検査所の長蛇の列に冷や汗を流すばかり。しかしこちらも長蛇の列だったチケットカウンターやチケット端末はApple Watchに入っている航空券のおかげで、スルーすることができた。
が、やっと順番がやってきて、チケットと身分証明書を確認する係官の女性にパスポートとApple Watchの画面を見せると、返ってきた言葉は「は?」とひとこと。ん、これはマズイかも知れないと感じた瞬間だった。
ポケットから眼鏡を取り出してかけ、一所懸命に目をこらす係官。しばらくすると、「あ」と言って、「何も見えないよ」とチケットを催促するジェスチャーを向けてきた。