空港での「Apple Watch搭乗」の便利な点、足りない点を考える
ただ、Appleのお膝元、サンフランシスコ国際空港の国内便のセキュリティの担当官も、まだApple Watchでの確認には手間取っていたところを見ると、Apple Watchでの搭乗が快適になるまでには当分時間がかかりそうだ、ということが予測できる。
加えて、もう一つの問題点があったのでお伝えしておこうと思う。
米国で飛行機に乗る際、搭乗券のバーコードは、セキュリティゲートを通る際、そして飛行機に乗る直前のゲートと2箇所で読み込ませる。この2箇所とも、読み取り機械が高い位置にあり、しかも読み取り面が真上を向いていたことから、Apple Watchでバーコードを読み込ませるのは非常に苦労した。
Apple Watchのディスプレイは手の甲側を向いているため、画面のバーコードを肩の高さあたりで真上を向いている読み取り機に読ませようとすると、手を高く上げつつも時計の文字盤を読み取り面にくっつけなければならない。そして、それが非常に難しい体勢であることは、いま手首を目線あたりの高さに持ち上げるとおわかりになるだろう。時計面が水平にならないのである。
紙のチケットやiPhoneの画面であれば、高さがどうであれおいてしまえば読み取れるが、Apple Watchをその場で取り外すと、自動的にパスロックがかかり、それをいちいち解除してWalletを起ち上げて、航空券を見つけ出す必要がある。