2015年12月14日 11:54
岩手発!休耕田からエタノール!ある企業が目指す地域循環型ビジネスと注目の女性起業家
という品種の苗を植える。この品種は岩手南部の気象条件に適した耐冷性の強い多収品種で、飼料用米品種やバイオエタノール用品種として期待されているものだ。
そこで収穫した米を発酵させる。この工程で「もろみ」ができ、蒸留すると濃度30~50%の米焼酎のようなものができる。このままでは、酒税法の対象である「お酒」になってしまうので、さらに蒸留し90%以上まで濃縮する。これでアルコール事業法の対象である「アルコール」になる。これらの蒸留装置にも独自に取り組んだ。装置に関しては、専用の建物を必要とするようなものではなく、できるだけ小型で農業の現場などでも使いやすい装置を目指したという。
○採算性の厳しい現実から見えてくる新たなる方向性
バイオエタノールは、新たなエネルギーとして注目されている。ファーメンステーションも当初は、蒸留したエタノールは”燃料”として活用される計画だったという。しかし、どうしても採算に合う規模での生産が現実的ではないという結論に達した。
米国でも農家補填プログラムや石油依存からの脱却を図るために、トウモロコシを用いたエタノール燃料の生産を政策として展開していることが記憶に新しい。