エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (350) 進化を邪魔するネットの専門家0.2
でした。こちらは検索結果に連動して表示される「リスティング広告」を提案します。目の付け所だけは間違っていなかったということです。
しかし、結論は大失敗。十数万円の広告費を使って、上がった売り上げは数千円、ポロシャツ一枚ほどのものです。リスティング広告のチョイスそのものは間違いではありませんが、成功のカギは「売り上げが見込めるキーワード」の選定にありました。
つまりNがここで必要としたのは「ネットに詳しいだけの専門家」ではなく、「マーケティング」や「広告(販促)」の専門家だったのです。
企業におけるネットへの誤解の最たる例といっても良いでしょう。
一般的に「ネットの専門家」とは、あくまで「ネット」に詳しいだけで、ビジネスやマーケティングのプロを意味しないのです。
さらに、「ネット」と一口にいっても、通信技術についてのプロフェッショナルと、ネットワーク効果の経済学的研究者では、得意とするフィールドが異なり、ブログなどでビジネスを語っていても、「ググる」で集めた「コピペ文学」レベルの人物が多いのが実情です。つまり、そもそも論でミスマッチな「専門家0.2」が、ネット界隈には掃いて捨てるほどいて、彼らが各所で365日、誤解を量産しています。