エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (350) 進化を邪魔するネットの専門家0.2
の背中を眺める日も近いことでしょう。
○轍がひとつに重なる不思議
「部外者だから客観的な意見を言える」という反論があるかもしれませんが、その主張は"部外者が業界に通じる専門家"である前提においてのみ成立します。元新聞記者やジャーナリストは、隣接する業界ではありますが、それは同じ商店街にいるからと、魚屋が売る刺身について、隣の八百屋が批評するようなものであり、リアルな街角なら殴り合いになるほど無礼な話です。
さらに「ネットの専門家」は、昨年のテレビ報道をこう解説していました。
「テレビがネット情報を無批判に報道していた」
彼については「ネットの専門家」にも疑問符がつきます。何故なら、昨年浮き彫りになったのは、連載でも繰り返し指摘したように、テレビを筆頭とした既存メディアにおける「報道しない自由」だからです。
「サノケン騒動」や「ぱよちん事件」のように、ネットで話題が沸騰していても、都合の悪い事件をテレビは報道せず、ネット情報の選別=検閲が強化されたのが昨年です。これを、知らないのなら「ネットの専門家」に値せず、そのアドバイスなど何をか言わんや。
それを裏付けるのが、彼のその局への出演と視聴率の関係性です。