2016年1月8日 13:31
地域のみんなで子供を見守ろう - 「otta」サービス、千葉県市川市の小学校で実証はじまる
しかし、子供に携帯電話やスマートフォンを持たせると、安否確認はできても、別のトラブルに巻き込まれる可能性が高まる。何か良い方法はないかと思っていたときにBeaconの仕組みを知り、これを持たせればと考えた。調べてみるとそうしたサービスはまだなかったので、子供のためにも自分で作ろうと決意した」と話す。
今後の課題は「いかに見守り人を増やすか」。また、学校周辺だけでなく、「ゆくゆくは都市全体をカバーするような規模に広げていきたい」と述べる。学区外から電車通学する子供のいる家庭なら、カバーエリアの拡大ニーズも高そうだ。
今回、中国分小学校に集まった保護者からも、さっそく疑問や要望の声が上がり、質疑応答の時間はもちろん、otta.bの配布の後にも山本社長を囲んでさまざまな意見や質問が寄せられていた。例えば「スマートフォンを使っていない人は利用できないのか」という質問があり、簡単にいうとイエス。
現状、iPhoneもしくはAndroidを搭載するスマートフォンかタブレットが必要であり、見守り人になるには端末がGPSを搭載していることも必須だ。まだまだ携帯電話(フィーチャーフォン)ユーザーの家庭も少なくないため、全家庭で義務的に導入することにはならないだろう。