2016年1月13日 16:00
出産未経験の20代女性も注意! 「膣のゆるみ」の原因と治療法を専門医に聞く
出産回数より年齢に深く関係し、高齢出産ほど元に戻りにくいとのこと。
そのほか、加齢や運動不足も膣のゆるみの原因になる。「性交時の感度が悪くなった、自分では気付かなくてもパートナーに膣のゆるみを指摘されたという相談をよく受けます。出産経験のある40代前後の女性が多いですが、運動不足も原因になりますので、出産未経験の20代女性の来院も少なくありません」と喜田院長。
○放置すると「子宮脱」のリスクも
膣のゆるみをそのままにすると、症状が進行し、筋肉が衰えて支えられなくなった子宮が膣から出てしまう「子宮脱」を引き起こすこともあるという。子宮脱は50代以上に多い病気で、膣内の異物感や、頻尿・排尿困難(尿が出にくくなる)などの症状が代表的だ。発症した場合は、手術などの治療が必要となる。
大きな赤ちゃんや双子の出産経験者、出産回数が多い人、高齢出産の人などはリスクが高いといわれている。
また、骨盤底筋群は立っているだけでも重力の影響を受けており、そこに内臓脂肪の重さや力が加わるとダメージが増すため、肥満ぎみの人、排便時に強くいきみがちな人、立ち仕事や重い物を持ち上げる仕事をする人も注意が必要だ。