2016年1月22日 08:00
若き起業家たちの夢とその戦略 (16) 僕が、学生から"10代の女性向けサービス"で起業家になった理由
「メイクとコスメの違いすら知らない、そんな始まりでした」と苦笑するのはもちろん男性である。「改めて考えるとメイク=お化粧をすること、コスメ=化粧品だと認識はできますが、今までは聞き流していたなぁと思います」と、MAKEY 代表取締役 中村秀樹氏は振り返る。
中村氏は、10代の女性をターゲットにしたメイクプロセスとコスメ共有アプリ「MAKEY(メイキー)」を開発・運営するため、決まっていた内定先を辞退し学生から起業家になった。ブルーを基調としたおしゃれなこのアプリは、女性チームが手がけていそうな洗練されたデザイン。それを20代半ばの若い男性3人でつくっている。
一体なぜ、この分野のプロダクトを作ろうと決めたのか。そこにはどんな苦労や面白味があったのか。起業のきっかけから今後の展望まで、中村氏に話を聞いた。
○会社買収が発表された衝撃の内定式
中村氏 : 大学2年生のころからIT企業を中心に就活を始め、3年生の前半には就職先が決まりました。卒業まで2年近く残っていたので、就活中に出会った仲間とWebサービスを作ろうと思い立ったんです。
昔からIT分野には興味があり、大学1年生のときからIT企業でインターンをしていました。