くらし情報『花粉にダニ…アレルギー性疾患が次々と発症する「アレルギーマーチ」って?』

2016年1月22日 12:00

花粉にダニ…アレルギー性疾患が次々と発症する「アレルギーマーチ」って?

花粉にダニ…アレルギー性疾患が次々と発症する「アレルギーマーチ」って?
ダスキンはこのほど、「花粉・ハウスダストと子どものアレルギーマーチ」と題したセミナーを開催。日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野教授で同大学医学部耳鼻咽喉科の教授も務める大久保公裕氏が「アレルギーマーチ」を食い止めるための予防策について語った。

○アレルギーの資質があると、次々と発症していく

「アレルギーマーチ」とは、アレルギーの資質を持つ子どもが成長するに伴い、アレルギー性疾患を続けて発症する現象のことを指す。もともと食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を患っている場合、その後、ハウスダストや花粉が原因のアレルギー性鼻炎になりやすいという。

なぜそのようなことが言えるかというと、食物アレルギーなどを持っている子どもは、IgEという抗体を作りやすいからだ。IgEとは「アレルゲン」に対して働く抗体のことで、これが多く作られていくことで、さまざまな症状を発症することになる。

花粉症を例にとってみると、体内に入った花粉に反応したIgEが、炎症などを引き起こす化学伝達物質をたくわえている「肥満細胞」に付着。花粉との接触を何回も繰り返すうちにIgEが付着した「肥満細胞」が増加していき、それが一定レベルを超えると、くしゃみや鼻水を引き起こす化学伝達物質「ヒスタミン」

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