○その他人間と同様の注意を猫にも
アニサキスなど、人間で問題になる寄生虫は猫にも症状を起こします。加熱が不十分な状態では与えない、新鮮なものを猫にもあげることが予防になります。
またサケなどの骨が喉に刺さることもあります。日頃カリカリフードを食べている猫は慣れていないのでしっかり骨がないことを確認してからあげましょう。
○まとめ
黄色脂肪症とビタミンB1欠乏症は、偏った食生活をしない限り通常は発症しないので現在では非常に稀な病気です。お刺身などついつい愛猫が寄ってくると一切れあげてしまいますが、それぐらいの少量であれば大丈夫です。
光線過敏症に関しては、猫が肝の部分を食べないように、処理に気をつけましょう。生ゴミを漁ったり食べ残しを狙っているかもしれません。
なかなかアワビの身をもらえる猫は少ないと思いますが、身の部分は食べても大丈夫です。そしてしっかり加熱し、猫にも新鮮なものをあげましょう。
■著者プロフィール
山本宗伸
獣医師。Syu Syu CAT Clinicで副院長を務め、現在マンハッタン猫専門病院で研修中。2016年春、猫の病院 Tokyo Cat Specialistsを開院予定。猫に関する謎を掘り下げるブログnekopediaも時々更新。