2016年3月4日 17:00
流行ダイエットの落とし穴 (2) カロリーゼロ飲料は「逆に太る」真相に迫る!
○味覚の鈍化、依存性も指摘
さらに、人工甘味料が味覚の鈍化や依存性を招くことにも言及。「間接的には、人工甘味料を摂りすぎると甘味の味覚が鈍り、摂取量が多くなるリスクがあります。また、神経伝達物質の『ドーパミン』などが乱れることにより、甘味に対する依存性が高まるという指摘もされています」。
これらの理由から、「たとえカロリーゼロだとしても、ダイエットには不向きと言えるでしょう」と語る田原医師。もしダイエット中に甘い物が食べたくなった場合は、「てんさい糖など、自然の作物から精製されていて『高GI食材』(食後血糖値の急上昇を促すもの)ではない糖質を用いるほうが比較的安全ではないでしょうか」とアドバイスをくれた。
甘い物が好きな人にとって、ダイエット中の"甘い物断ち"はつらいもの。ついカロリーゼロ飲料に手が伸びることもあるかもしれないが、その行為によって、太るリスクや味覚の鈍化、甘味への依存性を招くとしたら注意しなければならない。例えば「甘い物の解禁日を設ける」といった他の方法で、ダイエット中もストレスなく過ごせるとよいだろう。
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○記事監修: 田原一郎(たはら・いちろう)