2016年3月15日 10:49
それは休憩? それともサボり? 「正しいサボり方」で自分の健康を守ろう!
しかし、全く何もしないというのも、実はよくないのだという。あるクリエーティビティ能力を測る実験によると、「休憩しながらどうでもいい作業をしている」時が、最もアイデアが生まれる結果となったという。
「現代人だとスマホ遊びなどをしながら休憩するのがちょうどよいだろう」と西多先生は言う。
●自分のストレスを知る
○適度な疲労は必要
西多先生によると、「疲労」には大きく分けて3種類あるという。1つめは「肉体的疲労」。2つめは「脳疲労」。3つめは「人とのコミュニケーションによる疲労」だ。いずれも、過度な状態はストレスの原因となるが、適度な疲労は必要だという。
「脳疲労」については、前項の実験結果からも言えるように、まったく何もしないよりは、簡単な作業をしていた方が活性化するようだ。一方、「脳は臨床心理の分野では"メンタル"として捉えている」と西多先生は説明した。つまり、「脳疲労」が過度な状態になると、メンタルに影響を及ぼし、うつ病を発症する危険性があるわけだ。「休憩時間が少ない」「仕事の拘束時間が長い」といった状況は、メンタルへ影響を及ぼす要因となっているという。
「肉体的疲労」については、「身体を動かすと、疲労因子FFと疲労回復因子FRが生成され、適度な運動をすれば疲労回復因子FRの方が多く生成される」