この図は、行動が時間経過とともにどう複雑さを増していくかをあらわしたもので、センターにあるのが、フロー体験をできるゾーン「フローチャンネル」です。A地点からスタートした社員は、それが続くとスキルが向上して飽きていきます。この時点でフローに戻るにはチャレンジを高めてCにする必要があるのです。しかし、現時点の自らのスキルレベルを遥かに超えると不安になり、やはりフロー体験を得られなくなることがわかっています。この図を見ると、適切な仕事のアサインが非常に重要なことがわかります。
チクセントミハイ氏は、人は家庭よりも職場において多くのフロー体験を味わうことが多い、つまり、現代の仕事は辛いことではなく楽しさを感じるものであるとしています。職場とはフロー体験を経験するために最適な場であり、社員の幸せと生産性向上という両輪を得ることは十分に可能であることを示唆しているのです。ぜひ、全員ハッピーな職場を目指して、優しいリーダーシップを発揮してくださることを祈念しています。
参考図書
M.チクセントミハイ『フロー体験 喜びの現象学』(世界思想社)
M.チクセントミハイ『フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい』(世界思想社)
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