中川淳一郎に聞く、節約の極意「いかに自分がそのままで幸せかを知れ」
――こうして考えると、自分が本当に好きで使っているお金がどれだけあるのか、怪しいものな気がしてきました。
中川: そうなんですよ。人ってそもそもそんなにカネを使う必要のない生き物なんです。好きでもないゴルフにカネをかけるのは幸せなのか? 見栄のためだけに本当は欲しくもないブランドバッグを買い続けるのか? お金はたくさん使うほうが偉い、という考えが世の中に横行してしまっているだけ。『節約する人に貧しい人はいない。』では一貫して、それに対して、「いや違うだろう!」とストップをかけていっています。
「いかに自分がそのままで幸せかを知れ」と中川氏は言う。自分の趣味趣向を知り、ありのままの自分を認めることが、節約につながるのだ。
『節約する人に貧しい人はいない。』(中川淳一郎 著/幻冬舎/1,100円+税)
見栄を捨て、自分だけの幸せを手に入れる。
他人と比べない。競争しない。妬まない。「自分のため」の金銭感覚の身につけ方。
本来、誰かと競争なぞせず、超個人的に尺度を持っておけばよいものが「金銭感覚」であり、「経済状態」なのだ。本書は、「衣・食・住」から「人間関係」「お金の管理」「恋愛・結婚」