中川淳一郎に聞く、節約の極意「いかに自分がそのままで幸せかを知れ」
革製の素敵な財布をスッと出したからって、別にモテるわけでもないんですよ。皆さんそういうところに無駄ガネを使いすぎているんです。
――高級品=ちゃんとした人に見える、といったイメージがあるからか、ある程度の年齢になったら高い財布やバッグを買わなければならない気がしてしまいます。
中川: それは騙されています。カネを使っていくら着飾っても、他人はさほど興味を持ってチェックなんてしていないですよ。「財布と靴をチェックすればイイ男かどうかがわかる」なんていまだに時代錯誤の言説を唱える人がいますが、こうやってお金を使え使えと煽ってくるのは、メディア側の都合なんです。
――高い商品を誌面に載せて買わせて、広告を入れるために、でしょうか?
中川: そう、私たち一般の消費者にとっては、余計な価値観を押し付けられているだけです。女性誌でしょっちゅう1カ月コーデ特集をやっていますが、あれ、1日2、3万円くらいの商品を紹介していますよね。
全部買ったら800万くらいかかるんじゃないの!? と思うわけです。なんで女性誌読んでいるOLが800万円分も着まわせるんだ、と。
――全部買うことは不可能とはいえ、同世代の子に遅れをとらないように、お金を貯めて一着だけ無理して買う、とかはよくありそうです。