2016年3月18日 14:01
強みである省・小・精の技術に基づいた価値を提供 - 複合機市場への本格参入を宣言したエプソンの新戦略
とした。加えて、人々を単純作業や時間、エネルギーの浪費から解放し、クリエイティブな知の生産性を高め、健康で安心な生活を楽しむことができる社会を目指す姿勢も示してみせた。
具体的な製品として、産業分野ではプロフェッショナルプリンティングや高光束プロジェクタ、ロボットなどを中心に展開。オフィス分野ではインクジェットプリンタやペーパーラボを事業成長させる計画。また、コンシューマ分野ではインクジェットプリンタやプロジェクタに加えて、ウエアラブル機器、スマートアイウェアを成長させるとした。プロフェッショナルプリンティング分野では、協業やM&Aを積極化させる考えも明らかにした。
一方で、セイコーエプソンは、これまで2015年度を最終年度とした長期ビジョン「SE15」に取り組んできたが、これについても総括。碓井社長は、「エプソンの強みにフォーカスし、事業構造改革を完遂。
顧客視点のビジネスモデルの転換、新規領域の開拓を進め、ポートフォリオの再構築に取り組んできた。だが、最大の成果は、安定かつ継続的なキャッシュ創出力を構築できた点にあり、3年間累計の営業キャッシュフローは3246億円、フリーキャッシュフローは1946億円となった。