フィギュア・高橋大輔らも実践したオフアイストレーニングの種類と効果
でも、膝の曲げ伸ばしの反動で生まれた力を体幹を通じて腕まで伝えられたときは、ボールは楽に遠くまで投げられました。この動きを応用して、ジャンプの軸に変えていくわけです。力を物に伝えて得た感覚は身体も覚えていてくれて、ジャンプも楽に跳べるようになった記憶があります。
物を使うトレーニングは他にもたくさんあり、バランスボールやバランスボードなどといった不安定な道具を使って、バランス感覚を鍛えるというトレーニングが一例です。
昨今のフィギュアスケートの採点法を鑑み、最近ではスピンやステップでより高いレベルの技を習得するため、基本の姿勢から変形させた姿勢で技を行うことが増えてきました。基本からあえて姿勢を変形させるため、平衡感覚を鍛え、どんな姿勢でも転倒しないようなバランスを保つ訓練が必要となってきています。
もちろん氷上での練習も重要になってきますが、変形した姿勢が原因でけがをしないよう、陸上で基礎の筋肉の使い方を覚えてから氷上で練習することが多いです。
○日常の健康増進にも役立てよう
見た目は華やかなフィギュアの世界ですが、その裏ではこのような見えない努力をしている選手がたくさんいます。