くらし情報『「刑事にシートベルトをさせない」映画人のプライド - 白石和彌監督が綾野剛主演『日本で一番悪い奴ら』で挑んだ、"タブー"の表現』

2016年6月6日 12:00

「刑事にシートベルトをさせない」映画人のプライド - 白石和彌監督が綾野剛主演『日本で一番悪い奴ら』で挑んだ、"タブー"の表現

「刑事にシートベルトをさせない」映画人のプライド - 白石和彌監督が綾野剛主演『日本で一番悪い奴ら』で挑んだ、"タブー"の表現

綾野剛演じる新人刑事・諸星要一は、慣れない運転で犯人の車両を猛追。ゴミ箱に衝突して停車した逃走車両に駆け寄ると、犯人は急発進。車に戻った諸星がシートベルトをしようとしてもたついていると、助手席の先輩刑事・栗林健司(青木崇高)は「シートベルトをしてる刑事、どこにいんだよ!」と怒鳴りつける。

警察への忠誠を誓いすぎたことで、成績を上げるためにやらせ捜査、拳銃購入、覚せい剤密輸といった悪事に手を染めていく諸星。腐敗した組織風土を背景に「北海道警のエース」と呼ばれるまで登りつめる男の右も左も分からない見習い時代が、映画『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開)冒頭にある"シートベルト"シーンだ。

"日本警察史上、最大の不祥事"とも呼ばれる2002年に実際に起こった「稲葉事件」をもとにした本作。メガホンを取った白石和彌監督が4日、東京・銀座のアップルストア銀座にて行われたトークイベントに出席。「映画がはじまるとすぐに出てくる場面。
1つだけネタバレ的に言うと」と切り出し、そのシーンを入れた意図を語り始めた。

諸星と先輩刑事のこのやりとりは当初、台本にはなかった。白石監督は、「銀行強盗もシートベルトをしなきゃいけない時代。

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