2022年8月21日 17:03
『鎌倉殿の13人』頼朝に影響され腹をくくった義時 小栗旬の表情も変化
泰時「そこまでして北条の世を作りたいのですか」 義時「当たり前だ!」 義時(小栗旬)が腹をくくる。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第31回「諦めの悪い男」(脚本:三谷幸喜演出:保坂慶太)では、比企能員(佐藤二朗)が消えた。北条家的には大きくポイントを稼げたことだろうが、視聴者的には大きな損失。これでもう『鎌倉殿』で佐藤二朗の演技を観ることはできないのが残念だ。
鎌倉殿・頼家(金子大地)が倒れ、次の鎌倉殿を狙って北条家と比企家の争いが激化。鎌倉殿候補の図が親切でわかりやすかった。それによって北条と比企のみならず三浦義村(山本耕史)も権力争いの俎上に上がってきたのがわかる。悪びれず頼朝の書付を何枚も捏造する、調子の良さ。
「俺はどっちの側でもない。俺は俺だ」と八田知家(市原隼人)のクールさが印象的。
男たちだけでなく、女たちもひそかに張り合っている。頼家を丈夫に生んであげられなかったと責任を感じる政子(小池栄子)に、乳母の道(堀内敬子)が「私です」と自分の育て方を悔いる。もちろん政子に悪いという責任感からとは思うが、育てる機会があまりなかったことを残念に思っている実の母の前では言い方を考えないといけない。