2016年7月27日 21:00
『FNS27時間テレビ』歴代最低視聴率の衝撃…30年目の名物番組に何が起こったのか
何より、各地の局員や名物市民がハジけまくるお祭り感や、「他局には負けられない」という秘めた対抗意識が見られなかったのが寂しい。
dボタンで視聴者が参加するデータ放送も、「例年の2倍採用した」というが、当然ながら各コーナーに対する視聴者の関心が高くなければ、一部ファンへのサービスにすぎず、起爆剤とはならなかった。
●ここで打ち切ってしまうべきなのか
○課題が露呈したエンディング
もう1点、大きな課題を露呈したのが、番組のエンディングだ。
通常、長時間番組は、終盤に向けて盛り上がりが増し、クライマックスを迎えるエンディングでの感動が約束されているようなものだが、今年はそれもなし。
『スーパーダンク選手権』の出場チームに、Hey! Say! JUMPのメンバーを加えた27人が同競技に挑戦したのだが、アイドルたちが次々に失敗。エンドロールが流れる間の"泣きの一回"でも、高校生が2度失敗したが、それをなかったことにして、最後の1人が強引にシュートを決め、「成功」のテロップを出して締めくくった。当然ながら、27時間走り切った感動や達成感はなく、あるのは「アイドルと高校生にズルをさせた」という後味の悪さだけ。