2023年1月3日 09:00
役所広司&吉沢亮、初共演作『ファミリア』を通して感じたこれからの世界&映画界に必要なこと
もちろん映画ですからドキドキワクワクもありますけども、この日本という国に外国から働きに来ている方、そして日本から海外に出て仕事をしている方たちがいて、その中で現実に悲しい出来事も起こる。でも、最終的には人とのつながりの中で生きていくんだということが、映画を観て感じてもらえるかなと思います。
吉沢:役所さんがおっしゃった通り、やっぱり1人では生きていけないというか、人とのつながりにいろんな形があると感じられる映画だなと思います。僕の演じた学は「言葉も育った環境も違うのに、俺たち家族になるんだ」と言うんですが、境遇や言葉の壁があったとしてもつながれるんだと思うんです。つらい現実も描いているけど、希望の残る映画で素敵だなと思いました。僕自身も日本にこういった問題があるのかと初めて知りましたし、この映画を見て初めて知る方もたくさんいると思うし、そういう点でも意義があるんじゃないかな、と。この映画がきっかけで、実際に起こっていることを調べてくださる方がいればいいなと思います。役所:国籍も言葉も文化習慣も違う人間たちの集まりですけど、みんな同じように血の通った人間たちですから、理解し合えないことはないと思うんですよね。