"ただのスーパースターではない"トム・クルーズの偉大さとは? E・ズウィック監督明かす
監督であれば、皆同じことを言うだろう。トムと仕事をすることは、夢のようであるってね。それは、彼がプロの鏡であるということ。献身的に映画作りに関わるそのエネルギー、その喜びが、本当に素晴らしいからだ。彼は52歳だよ。痛みだって、今まで以上に感じるだろうにね(笑)。
――トムの映画に賭ける情熱は、並々ならないものがありますよね。それだけに、撮影中などに衝突などもありそうですが。
彼は強い人間であると同時に、我々に挑戦を突きつけてくる人間でもあるんだ。あるいは、何か面白い意見を出してほしいと、あえて言ってくる。当然、それに応えなくてはならないが、俳優と監督がクリエイティブな面で激突することを、決して恐れない俳優なんだ。僕らの場合は『ラストサムライ』があったので、信頼関係はそもそもあったけれどね。
――2回の共同作業を経て、ほかのスターにはないトムの偉大な点は何だと思いますか?
トムはとても寛大な俳優で、共演者にチャンスを与えるんだ、今回で言うと、コビー・スマルダースにだね。およそ俳優は自分が主演だから目立つようなことはさせないと思う人が多いなか、彼は背中を押すタイプだ。そういう俳優は、めずらしい。