くらし情報『スコセッシ監督、最新作『沈黙』に込めた思い「信じることとは何なのか」』

2016年11月17日 08:00

スコセッシ監督、最新作『沈黙』に込めた思い「信じることとは何なのか」

と振り返り、「それは"信じることとは何なのか"というテーマです」と明かす。

そして、数年後から脚本の執筆を始め、2006年にようやく執筆が終わったという。「20年という歳月を経ていますのでその間、父になり、夫になり、そしてフィルムの修復、保存活動などを通じて、私自身もこの小説と共に成長を遂げたと思っています。そういう思いがあってやっと今回作るに至ったのです」と、本作と共に成長した自身について語る。

また、「今回、山中や海など。さまざまなロケ地を巡りました。これが一種のキリスト教への巡礼のような体験になりました」と撮影を振り返り、「それでも、信じるということは今でも、劇中のロドリゴやフェレイラのように試練と感じる時もありますし、自然と享受できるものではない。自らが欲して勝ち取らなければならないものだと思います」と監督。
「人は日々考えたり、書いたり、映画を作ったりして、人間とは何なのか、人間とは良い存在か、悪しき存在なのかということを考えていますが、その過程が信ずるとは何なのかを探る過程なのだと思います」との考えを示した。さらに、「『沈黙』のストーリーが私の心をつかんでやまないのは、異文化の衝突を描いているからです」

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