2023年2月4日 09:00
映画『レジェバタ』総事業費20億円も、海外は逆に驚く!? 大友啓史監督が注いだ“劇薬”とは
とりわけ衣装やメイクに時間も手間もかかる時代物ですし、実際、僕の海外マネージメントの方は画を見て驚いて、「マジか」と、もちろん英語で(笑)、そういう言葉をずっとつぶやいていましたから。人件費や機材費等も含め、ハリウッドでは普通に3〜4倍の見積もりが出てくると思います。プロダクションバリューとして、それくらい価値のあるものができたのではないかと自負しています。
まずは京都という地の利はありますよね。東映にはずっと京都の太秦撮影所があり、時代劇のノウハウを持つスタッフが存在していて、日頃から古寺名刹との深い関係性もある。その蓄積から、今回は国宝級の場所を撮影で使用させていただくことができた。それだけでプロダクションバリューはめちゃくちゃ高い。普段はテレビ時代劇が中心で、このくらい大規模な映画は十数年振りということでしたから、苦労したことも少なからずありましたが、それでも、結果として京都が持っている力を存分に活かすことができたのではないでしょうか。
――それだけあっての今回の映像だったんですね。もちろんそれだけではなく、関わったスタッフたちの目に見えない大変な努力・地道な創意工夫があってのことですけどね。