鈴木京香、未来の映画監督を選ぶ基準 - 「出演したい」「観たい」作品の違いとは
――その上での審査は相当大変な作業だったと思います。どのような基準で選ばれたのでしょうか。
脚本上で感じた疑問は、プレゼンテーションで十分補うことができました。クリエイターの方々の才能をどのように感じたか。そこをポイントに点数をつけさせていただきました。脚本に順番をつけるのではなく、「脚本の印象」で5点、「才能・将来性・熱意」で5点の計10点満点。「TCPにふさわしいかどうか」だけで考えるのではなく、大きな賞をとれるものではないのかもしれないけど自分が「観たい」と思えるものには、積極的に評価させていただいたつもりです。
――「出演したい作品」と「観たい作品」は違うものですか?
そうですね。
ただ、女優という生き物は貪欲なもので、何でもやりたいんです。観たいと思ったら、やっぱり出たくなる(笑)。ですが、自分では務まらないような作品もあります。TSUTAYAで迷いながら観る映画を選ぶ時、自分は作品の何を重視するのか。そういう視点も大切にしながら、評価させていただきました。
「女優として出演したい作品」という視点でも選ばせていただこうと思っていたのですが、ちょっとバラつきが出てしまいそうで……。