鈴木京香、未来の映画監督を選ぶ基準 - 「出演したい」「観たい」作品の違いとは
自分が「やりたいか」「やりたくないか」ではなくて、まずは俯瞰することを心がけました。「一映画ファンとして観たいもの」が、私にとっての評価基準。ほかの審査員の方々と同じ評価ポイントだったりすると、密かに喜んでいました(笑)。
――私も審査員の気持ちになって見守っていました。それぞれの人生がかかった瞬間でもありますので、責任重大だったのではないでしょうか。
そうですね。今回残念な結果だった方は、少しの修正で違った印象の作品に仕上がる可能性もあります。周囲のアドバイスを聞いたりあきらめずに作品と向き合い続ければ……新たなコンテンツで花開く種になるかもしれません。
仮に映画がダメでも、ドラマや舞台になる可能性もあるわけです。そのためにも、今回の脚本への思いはしっかりと残しておいてほしいと思います。
――落選した方は悔しさがにじみ出ていましたね。
私にとってはすごく良いと思える脚本もあったりして、それを詳しく伝えられたらよかったのですが……。「大勢の方々に見ていただくエンターテインメント作品」を選ぶ賞ですから、そうではない作品ということで漏れてしまう作品もどうしても出てくる。だからそれこそ、「やりたい」