2023年6月11日 07:00
川谷絵音&萩原みのり、傷ついた経験も表現者としてプラスに「葛藤も何もなければ音楽も生まれない」
おそらく現場に行くまでの移動車の中に、めちゃめちゃしゃべる川谷さんがいらっしゃったことが大きいと思います(笑)。川谷さんは、車に乗った途端に話し始めるんです。切り替える間もなくすぐに会話が始まって、そのまま現場に入ることができたので、リラックスして過ごせたように思います。長野県伊那市での撮影もありましたが、泊まりの撮影ということもあって、さらにスタッフさん、共演者の皆さんと距離を縮めることができました。
川谷:この現場は、本当に雰囲気がよかったです。スタッフ、キャストの方たちもみんな明るくて、優しくて、話しかけてくれて。その空気感が、作品にも出ているような気がします。でも萩原さんは、本番となると役柄にパッと切り替わるんですよ。
すごいなと思いました。サイコパスとかそういった役柄の方が、きっと切り替えやすかったりするものなのかなと思うんですが、上国料さんってほんわかとした明るい女性ですよね。日常と延長線上にあるような作品であり、役柄なのに、本番になるといつもの萩原さんとは違う、きちんとその役として生きているのがわかる。他の役者さんも撮影の合間には普通に仲良くしゃべっていたと思ったら、セリフになると急にイントネーションや雰囲気まで変わったりして。