2017年5月16日 11:00
映画『無限の住人』8人の証言者たち - 「皆さまのもの」になるまで (2) 『ラブジェネ』『あすなろ白書』から変わらないこと (1人目:小岩井宏悦EP)
連載第2回は、「再会」について。
○歌番組収録現場で触れた熱意
――木村さんと直接対面しての説明の場みたいなものはあったんですか?
ありましたよ。それが2015年7月ですね。クランクインする4カ月ぐらい前でした。彼に会ってやってくれると聞くまでは、みな半信半疑でした。
木村拓哉さんが、三池崇史という監督に興味があること、時代劇アクションであることなど、好感触であることは聞いていたしたが、本人と話してみるまでは本当のコミットメントがあるかどうかは分からない。私と三池監督とプロデューサーの坂さんと3人で、歌番組の収録現場まで会いに行きました。
――どんな反応でしたか。
とにかく彼はアイデアが豊富なので、いろいろなアイデアが出てきて、そして、最後に「世の中をあっと言わせましょう」と。彼のそういう圧倒的なリーダーシップというか、作品への愛情というものは、作り手にとっては本当に涙が出るほどありがたいものですね。
その時点で、作品そのものがあっと言わせるものになる、と彼が思ってくれたのだとしたら、我々はその意気込みに答えなくてはならない、という覚悟を決めた瞬間でもありましたね。
○『SMAP×SMAP』で「久しぶり!」